小型船舶免許2級を取得した

ボートの実技講習&実技試験場所@河口湖

小型船舶免許2級を取得しようとした経緯

コロナの影響で、休日の予定がスカスカになってしまった。
こんな機会だから、以前から取得しようと思っていた「小型船舶免許(2級)」を取得してみようと思った。

免許を取って何がしたいか、というと、レンタルボートでの海の釣りである。
住んでいる地域からちょっと離れた地域に、1万円前後で船外機付きのボートがレンタル出来るようである。

ボートを購入することについても調べてみたが、ボートそのものの購入費用はともかく、マリーナへの係留費用がとんでもなく高額で、とても自分の懐具合では太刀打ち出来るものではないことがわかった。
ボートを自宅保管し、台車にのせて牽引したり、車のキャリアに乗せて運ぶスタイルもあるようだが、こちらもそれなりの金額と労力がかかるようである。

小型船舶免許について

小型船舶免許には
・1級小型船舶免許
・2級小型船舶免許
・特殊小型船舶免許
の3つの種類がある。

このうち特殊小型船舶免許は水上バイク、ジェットスキー専用の免許であり、ボートの運転は出来ない。

1級と2級の違いは「どこまで沖に出れるか」という航行区域の制限の有無であって、2級の場合は沿岸から5海里(9.26km)までしか沖に出ることが出来ない。

小型のボートをレンタルする、という用途を考えると2級で十分だと考えた。

免許の取得方法について

免許を取得する方法はいくつかあるようで
(参)https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_fr10_000007.html


一番お金のかからない方法は、学科・実技ともに試験だけを受けて取得する方法であろう。
でもこれは、操船の練習をせずいきなり実技試験をすることになるため、現実的ではないと考えた。

お金をできるだけかけたくないが、実技の講習だけはちゃんと受けたい、ということで、
・学科は自分で学習
・実技は講習をうける
というスタイルのコースで免許を取得することにした。

学科も実技も講習を受ける、というのがスタンダードなスタイルだと思うが、お金と時間の節約のため学科は自習でなんとかすることにした。

受講したコースはこちら
ベルゾンボートライセンススクール 河口湖1泊2日合宿コース

湖だったら海と違って波がないから、実技試験の不安が少ないかな、という思いもあった。

学科試験の学習

ボートスクールから送られてきたテキストと問題集に取り組んだ。

学科試験の学習範囲は大きくわけて、
・小型船舶操縦者の心得及び遵守事項
・交通の方法
・運航
の3つの単元で構成されている。

「小型船舶操縦者の心得及び遵守事項」の問題を解いてみたところ、一般常識の範囲で解けるような問題が多く、これなら余裕かなと思ったのだが、「交通の方法」や「運行」の部分になると、途端に知識がないと解けない問題ばかりとなる。

結局、問題集を3周(1 周 目、2 周 目は全問解いて、3 周 目は間違えたところだけ解き直した)するのにトータル10時間ほどかかった。

他にはロープワークの6種(まき結び、もやい結び、いかり結び、本結び、ひとえつなぎ、ふたえつなぎ、クリート止め)を練習した。

実技試験本番で失敗した「もやい結び」

実技講習

実技講習は、湖で行われた。

船の安全確認方法等の説明ののち、いよいよ船を運転することに。

船の操作に使用するのは、前進/更新のレバー(車のアクセルとギアが一体になったようなもの)と舵(ハンドル)の2種類のみである。

左手でレバーを操作するのだが、レバーの動きが重く、速度の微調整が難しかった。

船の発進、進路変更、離岸・着岸、人命救助、係留なんかの一通りの講習を受けた。

操船自体は、なかなか楽しいのだが、レジャーシーズンということもあって、ジェットスキーやブラックバスのボートなんかが湖を行き交っている。
インストラクターがいるから安心して操船できるが、実際自分で免許を取ったら十分に注意しないと事故になるな、と感じた。

特に苦労したところはロープワークである。
船を係留するときに「もやい結び」をするのだが、ロープが長いため端っこを2つおりにした状態で結ぶことや、事前に練習したパターンと向きが反対側の状態で結ばないといけない、という状況に頭が対応出来ず混乱した。

学科模擬テスト

実技講習の終わりに模擬テストの問題と回答を受け取り、解いてみた。
結果は満点。学科のほうはなんとかなりそうだ。

身体検査、学科試験

翌日は午前から身体検査と学科テストを室内で行い、終わり次第、実技のテストが実施された。

視力が0.5以上(めがねかけた状態でもよし)必要なのだが、最近どんどん視力が衰えており不安だったのだがなんとかパス。

その後学科のテストが行われた。

こちらは問題なく、ささっと終わらせ実技試験の会場に向かった。

学科の自己採点結果は1問間違い。凡ミスであった。
満点が取りたかったので少し悔しい。

実技試験

船に試験官1名と受験者3名が乗り込んで、実技テストが始まった。

まぁまぁ順調に進んだが、不安であった船の係留の際のロープワークに失敗。もたもたしているうちに時間切れとなってしまった。

実技試験に関しては、受験者をふるい落とそうというような試験ではなく、今後船を運転していくうえでの注意事項等を試験を通して指導してくれるような感じのものであった。

試験結果

試験の結果は、試験の4日後にネットで発表された。

結果は合格であった。めでたしめでたし。

免許を取っての感想

格安の部類に入るコースを受講して試験に臨んだのだが、無事に免許が取れて一安心。

実技講習や実技試験では、日常生活では体験することの出来ない船の運転を経験出来た。

遊漁船の船長なんかは、他の船がひしめく中、他船にぶつからず、釣り人同士の糸が絡まないよう、魚を釣らせる操船をしている訳で、すごいもんだなと改めて感じた。

早速ボートをレンタルして、釣りに行ってみたいと考えている。